寝床の中

歯ぁ食いしばって寝る

2017-01-01から1年間の記事一覧

The Magic Whip / ブラー

香港旅行をして、深夜特急に出てくるスターフェリーに乗ったり廟街のネオンに目が眩んだり、熱病のような体験の後聴きました。 一曲目のLonesome Streetの歌い出し、「What do you got?」がなんとも気の抜けたメロで強烈なイギリス臭さ。あ〜これこれ!本当…

Son of Schmilsson / ハリーニルソン

悲痛なまでの悪ふざけと誠実さが同時にパックされたアルバム。これこそロックンロールレコードやと思います。ニルソンのようにズタズタの自己をユーモアまじりにさらけ出して、さらに傷ついていく破滅型ミュージシャンは他にジョンレノンぐらいしか知らない…

ごはんができたよ / 矢野顕子

ひとつだけが名曲なのはこの曲の辿ってきた遍歴が裏付けている。そしてアウトロで名残惜しそうに去ってくピアノと入れ替わりに飛来するぼんぼんぼん!これだけで多幸感あります。 ずっと頭の真ん中で鳴る音というか、BGMにならない主役の音楽です。 その音作…

Electricity by Candlelight / アレックスチルトン

アレックスチルトンの死後発表された蔵出しライブ音源。全曲カバーながら選曲がニクい。みんなが知ってるのはもちろんのこと、コーラスやら合いの手やらで参加しやすい曲が選ばれている。 イパネマの娘での「あ〜」や、素敵じゃないかでの高音の出なさ、歌詞…

Unfinished Business / ロニースペクター

ロニースペクターのソロ2作目、87年発表。 大仰なシンセにリバーブかかりまくりのドラムと、ブライアンウィルソンのソロに近い音。フィルスペクターの影響下にあるアーティストは80sサウンドと相性いいと思いません? この時代のアメリカの馬鹿馬鹿しさをが…

Blast of Silence / ゴールデンパロミノス

アヴァンギャルド系のドラマー、アントンフィアが中心のメンバーが流動的に変わるバンド。というのが必ず注釈に入ってくるバンドです。 1作目はジョンゾーン、ジョニーロットン、ジャックブルースなんかが参加してたそうですが未聴です。 本作はその辺の肩書…

うたかたのオペラ / 加藤和彦

ヒーローズから3年、同じバイザウォールスタジオでレコーディングされた。非ロックだろうとなんでもござれなYMO+矢野顕子たちをねじ伏せてる加藤和彦・安井かずみがすごい。 フォークルやミカバンドが好きでも洒落っ気が気に食わなかった加藤和彦、一度聴け…

Brian Wilson / ブライアンウィルソン

88年がどういう時代かあまり知りませんがディスコでない楽曲でこのシンセサウンド、無茶苦茶好物です。 ブライアンのボーカルは本調子とは言えないものの、Walkin' the LineやLittle Childrenといったロックよりの曲で聴かせるキレた歌唱は凄みがある。普段…

Beyond the Missouri Sky /チャーリーヘイデンとパットメセニー

大大大傑作でしょう。会う人会う人に薦めて僕も毎晩聴いてます。 ジャズバーのマスターに聴かせてもらい購入しました。フリージャズが好きだと言うとオーネットコールマンをかけてくれて、同時に演奏してるカルテットのメンバーについて詳しく解説してくれた…

Soul & Salvation / ディジーガレスピー

69年発表。1曲目からミーターズのよう。ミーターズのデビュー作が69年5月、対してガレスピーの本作が9月と、僕は偶然とは思わない。 ビパップ創始者の1人ガレスピーはこの時既に52歳と半ば生きる伝説であったろうに、曲によってはギターやコーラスに主役を譲…